Q.

農薬・化学肥料・家畜肥料不使用とのことですが、肥料は何を使われていますか?

A.

緑肥、米ぬか、もみ殻くん炭、竹パウダー、竹肥料資材など作物に合わせて使用しています。肥料がいらない作物には、肥料も使いません。

ハウス内で栽培する苺やスナップエンドウなどは、化学農薬の代わりに天敵資材が必要な作物には使用します。

Q.

害虫対策を教えてください。

A.

アブラムシには、天敵のてんとう虫などを使いますが、アリに餌として糖分を与え、たんぱく質源としてアリにアブラムシを食べてもらったりもします。

ヨトウムシは基本的には手作業で除去しますが、アシナガバチが肉食なのでアシナガバチを駆除せず味方にして、ヨトウムシ除去を手伝ってもらいます。

Q.

水稲やその他の除草はどのようにされていますか?

A.

水稲の除草は、ジャンボタニシを除去せず水位を調整して草を食べてもらっています。その他の場所は、マルチや草刈り機を使いますが、ハウスの周りなどはヤギに草を食べてもらっています。

雑草を食べるヤギ

Q.

苺やメロンの交配は?

A.

ミツバチ交配です。ミツバチの巣箱を作り、毎年設置しています。

ミツバチの巣箱の設置

Q.

日本の農業をどう思われますか?

A.

従来の慣行農業を営んでいらっしゃる農家さんたちが大量生産をして、日本の食を支えて頂いているおかげで私たちの農業が成り立っています。ただ、先進国である日本のオーガニック農産物の自給率があまりにも低すぎるので、残りの人生、1%でもUPしたいと真剣に思っています。上手く融合していける術があれば嬉しいですね~

Q.

オーガニック農産物は金額が高いと思うのですが・・・

A.

わが農園の話で恐縮ですが、例えば苺も苗から農薬・化学・家畜肥料・除草剤不使用で栽培しているので全滅する年もあります。10年以上作り続けていますが、まだまだ技術不足で収穫量が従来の1/4~
1/5くらいです。だからと言って、金額を4倍、5倍にはできないので折り合いをつけさせて頂いています。1年に1回でも何かしらの農産物を召し上がって頂けるとありがたいです。

Q.

子供だけでもなるべくオーガニック農産物を食べさせたいのですが、主人が高いからいろいろ屁理屈を言っていつもけんかになります・・・

A.

私たちも学校給食などからオーガニック農産物や自然由来の調味料で子供さんたちに1食でも提供してくれないだろうか?とは、いつも思っています。
ご家庭でも毎日でなくてもいいので、月に1度でも年に1度でもオーガニック農産物を取り入れたり、油をヘキサンなしの100%圧搾油や質のいい良い塩などご家庭の調味料を1度見直して頂けるだけでもありがたいです。

農園と子供

Q.

オーガニック農家を10年以上継続していく秘訣を教えてください。

A.

奇跡的に続いているので秘訣などはありませんが・・・常に『遊び心』を大切にしています。なかなか休みが取れないからこそ、時間を見つけては、釣り、旅行、キャンプ、麻雀などの趣味や遊びの一コマを楽しんでいます。

「覚悟」と「遊び心」のバランスが大切なような氣がしています。

夜釣り